呉屋日記

勝連繁雄先生の一弟子・平良が、好きなことを好きなようにつづる日記

母と三線

今日は母の日。
なので今日は母のことでも書いてみようか、と急に思い立ってはみたものの、
漠然と「母について」と書き出そうとしても、長くなりそうでうまく書けない。




でも、これをたとえば「母と三線」というタイトルにしてみると、
驚いたことに、急に書きやすくなる。





「うちの母は、三線にあまり興味がないようです。マル。以上。」







・・・・短いですか?短いですね。

では、続きをもう少し。






「うちの母は、私の歌三線を聴いても、いつも何もコメントしません。
舞台を見ても、毎回ほとんど何も言いません。マル。」






・・・・さらなる続きはありますか?あります。
もう少し、書かせてください。
次の部分で、今日は終わりですから。





「でも、おととしのグランプリ公演で私が自分の出番を終えた日。
私がみんなからもらった花束を見て、母が言いました。
『歌とか三線の上手い下手はどうでもいい。グランプリに合格したことも。
それよりもお母さんは、あんたがいくつも花束をもらえたことがうれしい。
それが一番、とてもうれしい』と。


母はその夜、うれしくてなかなか眠れなかったと、次の日言いました。
親だなあ、と思いました」。






そうですね、私が言いたかったのは、このことなのかもしれません。
「親だなあ、と思いました」と。
私は時々、本当に時々かもしれないけれど、母のことを、親だなあ、と改めて思うようなときがあります。
そしてそう思う時、なんだか、何とも言えない気持ちになります。




母の日ですね。